チーム・バッカス
生まれつき、お酒がつよいのだと思う。
お屠蘇や、チョコレートボンボンや、親にからかわれて少し味見をした経験の後、友達の家で缶に入ったスクリュードライバーを飲んだ。
友達の顔が赤くなっていくのが羨ましかったのを覚えている。
大学の頃、赤玉ワインを飲みながら、一晩で百枚絵を描いた。
夕暮れを見ながら、白ワインの炭酸割りをのむのが好きだった。
ホラー映画を観ながらウィスキーをのんで癒されていた。
独りでのむと美しさが冴える。
他人とのむと自分が何を求めているのかが露になる。
いまはあんまりのまない。
学びを終えて、チーム・バッカスは解散。