季節が変わっていき時間が流れることに合わせられずに
呼吸は浅く肩をまるめて視野を狭めて目の端で世界をとらえるようにしている。
ミステイクは鈍く受け流し美しいものはさらりと眉のあたりだけで受け止める。
誰かと会話しているときの自分は輪郭と口先だけになったようだ。
喉が渇いて眠りは浅く首は固まり頭がぼんやりとしびれる。
こんなふうに生きていきたい訳じゃないのに
そんな自分を受け入れられずに
世界にどんどん靄がかかってゆく
友人が愚鈍にみえてしまう。
指摘もせずに胸を重くして自分をどんどん汚していくのだ。