「農場の少年」という小説に、靴をつくる場面がある。

うろ覚えだが、農場に靴作りのおじさんがやってきて、父親がそろそろこの子にブーツを作ってやってくれと言う。

おじさんはその場で革をのばして太い糸で縫い合わせて、あたたかで丈夫な水のしみないブーツを作ってくれる。

それが私の理想の靴。

以前雑誌に、モカシンを手作りできるキットが掲載されていて、購入することはできなかったが、その切り抜きをずっと持っている。

いま持っている靴は、ビルケンシュトックのサンダル、白い布製のスニーカー、日本野鳥の会の長靴、ワコールの黒いヒール靴 、ハワイアナスのビーチサンダル。

丁寧に作られていること

足にぴったりと合うこと

ちょっとだけ夢や理想や非現実的なものがこめられていること

そんな靴をはいて、出かけていこう。