散歩

武蔵小金井を散歩した。

南口から西の方へ歩く。通勤の際に住宅街を歩くときは、敷地いっぱいに詰め込まれた建物や中の様子が分からないように拒絶している窓に息が詰まるのだが、散歩のときは違う。

家が並んでいるのに、誰もいないような静けさ。光が降り注ぐ道路は広々として、自由であふれている。わたしは坂を観察し、カーブミラーをみつめ、金木犀の匂いを嗅ぐ。

はけうえ遺跡をみて、貫井神社に参拝して、滄浪泉園に入園した。その辺りは急激な段差があるのだが、武蔵野段丘あるいは国分崖線と呼ばれる昔の多摩川が流れていた地形とのこと。縄文時代は水場だったから遺跡があるのだろう。いまも湧き出る湧水にさわる。

親子を観察し、おじいさんに紅葉の頃の様子を聞き、TERAKOYAのオリーブサンドとハーブウォーターを買って帰宅した。