世界

小さな頃は、いつもぼんやりと不安だった。

視界は狭く、何かから外れないように必死に綱渡りをしている気分だった。

わたしは世界のルールを知らないのだ。

はやく果てまで見聞を広めて、この世界を知らなければ。

もしかしたら、ここは誰かが見ている夢の中かもしれないのだ。